VRの活用へのヒントが見つかるメディア

渋谷の中心に現れた異空間!『VR PARK TOKYO』に遊びに行ってきた

2016年12月に渋谷にオープンしたVRアミューズメントパーク『VR PARK TOKYO』に、いまさらながら遊びに行って来ました。東京ジョイポリスやハウステンボスにもVRを使ったアトラクションはありますが、完全にVRに的を絞ったテーマパークは日本で初めてです。ゲームのコンテンツはもちろん、スタッフさんのオペレーションについても興味深い点が多かったため、この記事でまとめてみようと思います。

1. 利用料金について

入場料金は、事前予約が2900円、当日入場が3300円となっています。筆者は予約して行きましたが、入り口に着いた時にはまだ定員に余裕があったようで、当日入場の割引券も配られていました。店内に入っての入場待ちの際には筆者たちを入れて24人が並んでいましたが、まだ入場受付は続いていたようです。
公式サイトによると、1回の予約で最大30人まで受け付けているようなので、30人までは一度に入場できるのではないかと思います。

2. 入場前の説明

入場時間になると、スタッフさんによるVRアトラクションの利用方法・注意事項などのアナウンスが始まりました。業務的な連絡ではなく、場を沸かせるような喋りが印象的です。さすがは渋谷の中心に位置するアミューズメントパーク。

お兄さんからのVR体験に際しての注意事項は、まとめると

・VR酔いを起こしたときには、目を閉じて下を見続けるように。
・ホラー系、スリル系VRコンテンツを体験している際、怖すぎる場合は手で☓をつくるなどしてVR体験を終わらせたいという意思表示をすること。

この2点でした。

入場すると、荷物を預けるロッカーが無料で利用できます。VR体験中は自分の手荷物を確認できなくなるので、貴重品などは預けてしまえば安心です。
また、VR体験は体を動かすので意外と喉が乾きます。ドリンクバーが無料というのもありがたいシステムだと感じました。

入場前に、VR PARK TOKYOのパンフレット、下の階のアーケードゲームを無料で遊べるクーポン、そしてゴーグルを汗から保護するフェイスマスクが手渡されます。衛生面にもきちんと気が使われているようです。

3. アトラクション概要

2017年4月現在、VR PARK TOKYOには7つのアトラクションがあります。オバケリアVRというシアター型のアトラクションはGear VRのようですが、他の6つは全てHTC VIVEを使用している模様。すべて、Steamなどで市販されているようなコンテンツではなく自社製のゲームのようです。

各アトラクションの所要時間は、おおむね7分〜10分程度ということですが、待ち時間やスタッフさんによる説明時間を含めれば1つのアトラクションで15分くらいはかかってしまう印象。空いている時間に1人で来て、相当効率よく回らない限りは1度で回りきることはできなさそうです。24人というそこそこの混雑状況で、弊社ライター2人で遊べたのは以下の4つでした。

3-1. ジャングルバンジーVR

machine07

入場待ちの列からすぐ見えるところにあるこのアトラクション。今年1月にできたばかりの新しいアトラクションのようです。HTC VIVEは持っている筆者ですが、このような大掛かりな設備を自宅に作れるわけがなく、VRとリアルの体験の融合ということで一番興味を惹かれたアトラクションでした。

スタッフさんによると、このアトラクションだけは途中でストップすることができないとのこと。「動きが激しいので酔いやすいですが、大丈夫ですか?」と念を押され、VR酔いに弱い筆者は一瞬たじろいでしまいましたが、ここまで来たならと覚悟を決め同意書にサイン。ブランコに座り、VIVEをセットすると映像がスタート。ブランコが吹き抜けの上にせり出していって、ターザン体験が始まりました。

S__11247653

結論から言うと、とても楽しいアトラクションでした。VIVEを購入して既に半年ほどが経過し、VRに新鮮味やワクワクはほとんど無くなってしまった筆者ですが、実際に体が動くと体験の質は全く変わってきます。外から見ているとブランコの落下はせいぜい1m程度だと思うのですが、VR映像と連動しているためかなり落ちたように感じました。

ただ、案の定筆者は途中でVR酔いに…。動きの激しいシーンで、映像が若干カクついていたのが原因かもしれません。また、高クオリティなVR映像とゲームに慣れてしまったいちゲーマーとしては、グラフィックはもう少し頑張って欲しかったなというのが正直な感想です。スマホVRと変わらないレベルの映像なので、やや没入感は低めでした。ただ、VRを一度も遊んだことのない人には、強烈な体験であることは間違いありません。

このような、VRデバイス以外の仕掛けを使ったゲームを家庭で遊ぶことは難しいです。ゲームセンターだからこそできる設備投資で、こういった方向性のアトラクションが今後も増えればと思います。

3-2. Circle of Saviors

machine06

次に遊んだのは、ジャングルバンジーからすぐの所にあるこのアトラクションです。片手剣や両手剣、弓矢などの中から武器を選び、迫ってくるモンスターを倒していくRPG風のVRゲームとなっています。筆者たちが遊んだときに選べるのは4種類の武器でした。

他のアトラクションと大きく違うのは、MR(Mixed Reality)技術も取り入れている点。プレイヤーが体験するのは他のアトラクションと同じVRなのですが、横に設置された大型画面には、プレイヤーが実際にゲーム内にいるような映像がリアルタイムで合成され映し出されていました。MR BOXというパッケージ化された箱の中に機材が詰まっていたようで、遅延も無くスムーズに映像が映し出されていました。プレイヤー以外の人も見ていて楽しめるような仕組みが考えられています。コスプレ衣装も貸し出されていたので、なりきりプレイをしてみたい人にはピッタリのアトラクションといえます。

2

遊んでみると、プレイヤーはブースの中央で迫って来るモンスターを待ち、剣で叩くというシンプルなゲームでした。ルームスケール対応のため、本来はステージを歩き回り先制攻撃をしかけることもできるのでしょうが、スタッフさんには中央から動かないように指示されます。ゲームを中断するボタンがスタッフさんの手元にあり、少しでも壁に近づいたら一時停止され『ステージの中央に寄って下さい』というメッセージが表示されるようになっていました。壁には多くの傷跡があったので、ゲームに集中しすぎて壁を叩いてしまったお客さんも多くいたのではないかと思います。事故を防ぐためには必要な措置でしょう。

戦略性はあまり無く、いかに迫って来るモンスターを叩くかというシンプルなゲームですが、4月29日からは魔法武器の追加もあるそうで、これによって戦い方も変わってくるかもしれません。今後が楽しみなアトラクションと思います。

3-3. 協力!GHOST ATTACKERS VR

machine02_l

3つ目に遊んだのは、有名映画のオマージュで作られたと思われる「協力!GHOST ATTACKERS VR」です。タイトルにあるように、このゲームは協力プレイができることが特徴。2人で協力し、360度から迫りくるゴーストを倒すシューティングゲームとなっています。

HTC Viveはシステム上・スペック上、1台のパソコンで1台しか動作させることができません。Steamで配信されている一部の大作系VRゲームでは(Raw Data、Arizona Sunshineなど)オンラインでのマルチプレイが可能ですが、オフラインでのマルチプレイとなるとどういう具合になるのかとても興味深いところでしたが、このゲームのマルチプレイはどちらかというと疑似マルチプレイといったような具合のものでした。つまり、ヘッドセットをつけてVR体験ができるのは1人だけで、もう1人は写真手前にある筐体から味方の支援をすることになります。

IMG_5870

ゲーム内容はよくある単純なシューティングゲームでしたが、コントローラーが銃の形になっている点は面白かったです。両手でしっかり持てるためエイミングがしやすく、また没入感も高かったように思います。

ヘッドセットを着けていないプレイヤーは、VRをつけているプレイヤーの相棒のドローンとなって、ゴーストの動きを止めたり、どの角度からゴーストが来ているかの指示を出したりします。声を出しあって連携を取りながら進めるゲームなのですが、意外と指示が無くても倒せてしまったり、連携を取ろうにも周りの音がうるさかったりして無言の時間が多かった印象です。前のお客さん達も黙々と進めていたので、意外と連携感は薄いゲームなのかもしれません…。

3-4. 対戦!ハチャメチャスタジアムVR

machine03_l

最後に遊んだのは野球盤をVR化したこのゲームです。③のゴーストアタッカーズと同様に、Viveのコントローラーにアタッチメントがついています。ヘッドセットを装着するプレイヤーは、少し短めのバットくらいの長さのコントローラーを振って、ピッチャーが投げる弾を打ち返します。ヘッドセットを着けないプレイヤーは、横にある筐体から投げる弾を選択してピッチャーとしてプレイすることになります。
DSC_0194

1ゲーム遊んだ感想ですが、このゲーム、ピッチャー側が非常に有利です。選択できるボールは通常のストレートやカーブ以外にも様々な種類があり、中にはえげつない難易度の魔球も多くあります。初見ではどんな球筋・タイミングでボールが飛んでくるのかもわからないので、負けず嫌いな方はピッチャーとしてプレイするのがおすすめです。

プレイ中は、エントランスで注意事項などを説明してくれた喋りの上手なお兄さんが常駐し、試合の実況をしてくれます。これがとても面白く、場を盛り上げてくれました。言ってしまえば、ゲーム性そのものはVRである必要性はそんなに高くなく、Wiiなどのゲームでも体験できてしまうものではありますが、ゲームとしては一番楽しく盛り上がれるものだったと思います。友達連れに強くおすすめです。

4. まとめ

今回の滞在で遊べたのは、以上の4つのゲームでした。

どのアトラクションも予想していたより遥かに高いクオリティで、VRゲームに慣れている筆者でも楽しむことができました。本来1人しか楽しめないVRコンテンツを、複数人でも楽しめるように工夫されていた点がとても好印象です。
VRに少しでも興味がある友達連れやカップルには、是非一度遊びに行ってみて頂きたいと思います。

参考リンク:
VR分野のゲームとエンタメについての記事一覧
VRゲームやVRを使ったエンタメ分野に興味がある方はこちら

SNSでフォローする