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360°カメラでイベントを記録 ー Red Bull Air Raceでの思い出を残してみた!

 

みなさんは360°カメラを使ってみたことがありますか?

低価格化・高性能化が進み、一般の人でも気軽に購入することができるようになってきた360°カメラですが、残念ながらまだまだ広く普及しているとは言い難いです。今回の記事は360°カメラ実践編ということで、360°カメラ初心者の筆者が実際にイベントで使ってきた感想をまとめています。

具体的にどんなものなのかわからない、またご購入を検討されている方など是非参考にしていただけたらと思います。

 

1. 360°カメラって?

360°カメラとは、上下左右すべての面を同時に撮影することができるカメラです。従来のカメラでは、一つのレンズで対象物を面で撮影するのに対し、360°カメラでは複数のレンズで撮影しそれをスチィッチ(撮影した画像を貼り合わせる)することにより、一度に空間全体を撮影することができるカメラです。Googleのストリートビューなどをイメージしていただければわかりやすいと思います。実際、ストリートビューは自動車の上に360°カメラを設置して撮影しています。

今回筆者は、千葉で開催されたRed Bull Air Raceに行ってきました。

 

2. Red Bull Air Race 

飛行するRed Bull Air Raceプロペラ機

Red Bull Air Raceとは、小型の単座プロペラ機で決められたルートを最高時速370kmで飛行しタイムを競うというスポーツで、そのスピードや三次元の激しい動きから空のF1と呼ばれています。今回はそれに加え、ゼロ戦が展示飛行するとも発表されており、3年連続の千葉での開催、日本人パイロット室屋義秀選手の存在もあり大盛況でした。

そして、このイベントは360°カメラにうってつけ!(だと思っていました。詳しくは後述。)目の前を時速370kmで飛行する小型機を撮影する場合、従来のカメラではかなり苦労することになります。とてもレースをゆっくりと観戦することができませんよね。しかし、360°カメラならただ一脚の先に360°カメラを設置し置いておくだけでいいんです。なぜなら、その名の通り360°撮影することができるからです。

3. 今回使った360°カメラ

今回は以下の二つの360°カメラで撮影してきました。

・RICHO THETA SC (リコーシータ SC)

リコーシータ SC
360°カメラといえばやはりシータ。持ち運びやすく、スマホアプリの出来もいいためとても使いやすいカメラです。4Kには未対応で連続撮影時間が5分と場面によっては短いかもしれませんが、エントリーモデルとしては十分過ぎる完成度です。

・Gear 360

新型Gear 360
二つ目はこちら、6月1日に発売された新型Gear 360です。旧型のGear 360は、Galaxyのみの対応でiOSには未対応でしたが、新型はどちらにも対応しており、4K動画撮影も可能となっています。こちらは120分の連続撮影が可能、ライブ配信もできるという仕様になっており、今回のようなイベントにぴったりのカメラです。

参考リンク:新型Gear 360を一足早く入手してみた! ー 旧モデルとの比較、スマホ接続方法のまとめなど

この2つのカメラを持っていきましたが、メインとして使用したのはGear 360です。

4. 実際に撮ってきた360度写真

まずは360度写真です。上がシータ、下のものはGear 360で撮影したもの。


新しいタブで開く>


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どちらの写真も一脚に固定したりはせず、手で持って撮影したものなのですが、とても綺麗に写っています。また、当然のことながら360°写っているので、会場の雰囲気は通常の写真に比べてかなり伝わりやすくなっていますね。

5. 360°カメラの良かったところ・悪かったところ

会場の様子
実際に360°カメラをイベントで使ってみて、気づいた点についてまとめてみます。

よかったところ

1. 撮影した画像・動画が、いい思い出になる。

何と言っても360°写真のよさは、のちのち写真を見て振り返るときに楽しいことではないでしょうか。普通の写真や動画と違って、イベント全体の雰囲気や観客の目線・動きなどが全てひとつの写真・動画にまとまっているため、臨場感が凄まじいです。

Gear 360(リンク)で撮影した写真・動画であれば、Gear VRにGalaxyをセットするだけですぐにVR体験が可能なので、パソコンにデータを移したりといった手間がありません。本当にその場にタイムスリップしたかのような感覚で、思い出を振り返ることができます。

2. 撮影がとてもラク。

360°カメラは、置いておくだけで360°全体を撮影することができます。今回のエアレースのようなイベントでは対象物が早く動いてしまいますが、それに合わせて操作などする必要がなかったため、普通のカメラでの撮影に比べてかなり楽でした。

悪かったところ

1. 動画撮影中、スマホ側から映りを確認できない。

Gear 360とリコーシータ、どちらを使って動画を撮影しても、撮影中はどのように映っているかを確認することができません(GalaxyとGear 360を接続していれば可能ですが、今回筆者が使用したのはiPhoneでした)。ただ、事前にチェックすることも可能ですし、そもそも360°写っているわけですから、そこまで心配することでもないかもしれません。

2. 思った以上に被写体が小さく映ってしまう。

皆さんも動画で撮った映像を観て肉眼ではもっと大きかったのに、なんて思ったことはあると思いますが、360°カメラで撮影しても例外ではありませんでした。むしろ、その場で確認が取れないこともあって、後で見返すと想像以上に小さく映っているように感じてしまいます。
今回のイベントで、肉眼では大きく見えた飛行機たちも後で動画で見返すとものすごく小さかったです。360°カメラは、雰囲気や臨場感を撮影するという点ではとても優れていますが、逆に特定のターゲットをしっかりと写真に残したい場合にはあまり向いていないかもしれません。

6. すべき準備・注意

・カメラとアプリは前もって接続すべし

今回、いざ撮影しようという時にアプリとカメラがすぐに接続できないという事態に何度か陥りました。手順が間違っていた可能性もありますが、どちらにせよシャッターチャンスを失うような悔しいことは避けたいですよね。ギリギリまで待っているのではなく、余裕を持って事前に接続を済ましておきましょう。

・モバイルバッテリーを持参するべき

モバイルバッテリーとスマートフォン
360°カメラを使うときには必ずモバイルバッテリーを持参しましょう。特に、スマホの電池の減りは想像以上に早いです。せっかくいい写真・動画が撮れても、帰り道にスマホのバッテリーが切れたりしてたらがっかりですよね。

・日差しが強いと携帯の画面が見えにくい

今回は幸運にも晴天に恵まれたのですが、360°カメラマンには強い日差しは天敵です。カメラの設定などはスマホからするのですが、日差しが強いとスマホの画面が見えづらく、設定にかなり手間取りました。ですので、日差しのない場所で時間の余裕を持って事前にお好みの設定にしておきましょう。

・イベントに三脚を持っていけるか事前に確認すべし

今回のイベントでもそうでしたが、三脚持ち込み不可のところはそれなりに多いと思います。我々は今回、グレーゾーンである一脚で撮影をしましたが、厳しいところだと持ち込めない可能性もあるので注意しましょう。今回、我々は幸運にもスタッフさんに注意されることはありませんでしたが、一脚を立てて撮影していたところ他のお客さんにジャマだと注意されてしまいました(大変申し訳ございません…)。

一歩下がり、周りに人がいない場所で一脚を持ち上げることでなんとか撮影はできましたが、これも開けた場所でのイベントだったから出来た荒業です。基本的に、人が多く集まりそうなイベントでは、一脚も含めスタンドの持ち込みはしないほうが無難でしょう。

・発熱に注意

発熱に注意
長い間撮影していると機器は当然熱くなってしまいます。最悪、故障の原因にもなってしまうので定期的にスマホもカメラも休ませましょう。筆者はドリンク用の保冷剤で無理やり冷やしてしまいましたが、これも故障の原因になりうるので推奨しません。

スマホや360°カメラの発熱には十分ご注意を。

まとめ

いかがだったでしょうか。360°カメラでイベントの撮影をすれば、普通に写真を撮るよりもかんたんに、そしてワンランク上の思い出を残すことができます。
最近はとても安価に360°カメラをレンタルできるサービスもあるので、興味がある方は是非一度お試しして頂ければと思います。

参考リンク:
360度カメラでの撮影についての記事一覧
360度カメラでの写真・動画撮影について興味がある方はこちら

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