VRと空間データ活用のヒントが見つかる

VRコンテンツのとってもかんたんな制作方法と公開方法

ちまたで話題のVR。今やYouTubeなど一般のアプリでも様々な360度VRコンテンツを楽しむことができるようになりました。

360度VRコンテンツは、その場所の雰囲気も含めて残す、そして伝えるにはとても効果的です。例えば、旅の思い出、飲み会の思い出、そういったものを残してあとでまたそれを追体験したり、他の人とその体験を共有することができるもの。

実は、VRやパソコンに詳しくない人でも簡単にVRコンテンツを制作することはできるんです!

今回の記事では、手軽なスマホで楽しめるVRコンテンツを取り上げて、具体的な制作方法をまとめます。

30分で解説!事業者向けの360度カメラの選び方・撮影のポイントを1つの冊子にまとめました。資料ダウンロードは「5,000事業者以上へのVR導入実績!事業者向け、360度カメラの選び方と効果的な撮影方法」よりお願いします。

 

 

1. VRコンテンツ制作の流れ

1-1. そもそもVRコンテンツって?

VR不動産でのVR内見の接客

VR不動産VR内見接客

目の前に空間が広がり、上下左右、後ろを見るとそこの景色が見えるような、まるでそこにいるかのような錯覚を覚えるコンテンツです。VR動画と静止画とどちらのタイプもあります。

1-2. 何が必要か

実はこの不思議なコンテンツ、スマホさえあれば手軽に見ることが可能です!本格的なVR体験をする場合には、それに加えてスマホに装着するVRゴーグル・VRグラスが必要になります。

リコーシータSC

エントリーユーザーに一番人気の360度カメラ、リコーシータSC

そして、実際にVRコンテンツを制作するには、その素材となるデータを、360度カメラという、シャッター1つでその周りの空間の写真や動画がかんたんに撮れるカメラで撮影します。2万円くらいからかなり良いカメラが出てきているので、一般の人でも十分に手が届く範囲になりましたね。

制作の流れは、


まずは360度カメラで撮影

撮影したデータをソフトウェアで編集

アップロードして公開

です。

では、順番に見ていきましょう。

2. 360度カメラの撮影

360度カメラにはそのカメラ専用のスマホアプリがあります。それをスマホにダウンロードして、撮影します。

カメラは、リコーシータシリーズ、Samsung Gear 360、Insta 360のnano、oneなどが手頃なものでしょう。
どれも静止画、動画どちらも撮影可能です。

静止画や動画の撮影の時には、明るさや解像度、HDR合成などの設定など、通常の写真や映像と同じように設定するものがあります。気になる人は、こういったところにもこだわって撮影をしましょう。

また、撮影は三脚を使うようなこともあれば、手にカメラを持ってそのまま撮影することもあります。360度カメラを手に持って撮影する場合には、自分も入ってしまうことになります。

市販の360度カメラは大分撮影がしやすくなりました。また、撮影すると、すぐにアップロードして公開できるデータまで、必要な基本的な処理、例えばスティッチングなどをしてくれます。非常に便利です。

30分で解説!360度カメラの選び方・撮影のポイントを1つの冊子にまとめました。資料ダウンロードは「5000事業者以上へのVR導入実績!事業者向け、360度カメラの選び方と効果的な撮影方法」よりお願いします。

 

3. 撮影後にやる編集

さて、撮影した360度写真や動画ですが、ちょっと修正したい、ってことがあると思います。
一般の静止画や動画の編集と同じように、明るさやコントラストなどを変更することは編集ソフトでできます。

ただ、ビジネス用途のためだったり、よりリッチなVRコンテンツを制作しようと思うと、色々なインターラクションを加えたりしようと思うと、別のソフトウェアが必要になります。例えば、THETA 360.bizやSpacelyなどといったソフトが有名です。

その他、例えば水平の補正だったりそういった修正も必要なことがあるかと思います。撮影に使ったアプリでできることも色々とありますが、場合によってはHuginなど別の無料ソフトを使うこともあります。

参考:360度写真の傾きを直す、スタート位置を変更する、などの編集ができる無料ソフトHugin

4. アップロードして公開

いよいよアップロードして公開です。

現在360度コンテンツに正式対応しているSNSでは、FacebookとYouTubeが有名です。画像共有で有名なInstagramは残念ながら未対応となっています…。

ただ、FacebookでVRを見ることができるのは、Galaxyシリーズで利用できるVRゴーグル、Gear VRを使うことが前提です。

Facebookにアップロードした360度写真の例

通常のスマホから見ると、指でぐるぐると回して360度見れるコンテンツにはなっていますが、ゴーグルを着けてその場にいるような感覚を味わうことは難しいです。

YouTubeにアップする場合は、当然ながらVR動画となります。ちょっとメタタグを追加するなどの作業が必要でひと手間ありますが、難しくはありません。こちらは、一般のスマホからでもゴーグルを着けてVR体験ができるようなコンテンツになります。

また、他にも公開して楽しむことができるようなクラウドソフトも色々と出てきています。Spacelyの場合は、個人の無料利用ができるものです。旅行の思い出だったり、飲み会の思い出だったりのコンテンツが制作されています。

以下の記事は、弊社ライターが旅行先の思い出を360度カメラで残してきたときの記録です。是非参考になさってみて下さい。

参考:360°カメラを持って旅行にいこう!

5. まとめ

VRコンテンツを作るのは、とても難しい!という印象があるかもしれませんが、意外にも数万円のカメラさえあれば、簡単に作れるということがおわかりいただけたでしょうか。

360度カメラを購入しなくても、最近は安価にカメラをレンタルできるサービスもあります。興味があれば、ぜひ試してみてくださいね。

参考:人気機種を手頃な価格で!360度カメラレンタルサービスのご紹介

旅の思い出、というものだけでなく、もっと他の色々な使い方でVRコンテンツを作る人が増えてくるでしょうし、今後が楽しみですね。

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