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不動産VR用360度写真をきれいに撮影するための5つのポイント

2017年8月6日 一部内容を更新しました

360度写真の一番の魅力は、一般的な平面写真と違い、空間の全体をわかりやすく伝えられることです。不動産や建築などの空間を取り扱うビジネスにおいては活用の幅は大きく、いろいろな不動産系ウェブサイトでも360度写真を用いた物件紹介が見られるようになってきましたが、上手に撮影できておらず、かえって悪印象を与えてしまうような事例も見受けられます。
VR内見の場合でも、写真自体がイマイチだと、入居したいという気持ちになかなかならないですよね。

3D StyleeのようなクラウドソフトでVRコンテンツを制作する場合でも、やはり素材となる360度写真が上手に撮影できているかが物件の印象を左右します。
これまでの記事でも、360度カメラでの写真の撮り方のコツを紹介してきました(リコーTHETA Sの簡単で上手な撮り方~写真編~)が、今回の記事ではリコーシータで不動産物件などの室内空間をうまく撮影するコツをお伝えしたいと思います。

1. 撮影ポイントの選択 ー 部屋の真ん中ではなく部屋の隅に寄せる

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360度カメラでは一発の撮影で部屋の全体が撮影できるため、部屋の真ん中に置いて撮影してしまいがちですが、それではカメラから壁までの距離が等間隔になり、実際以上に部屋が狭く見えてしまいます。
したがって部屋の中心にカメラを設置するのではなく、部屋の入口や壁などに多少寄せて、空間の広がっている方を正面に向けて撮影しましょう。(リコーシータの場合、青いランプが点灯している方が「背面」になります)
360度写真の場合、写真のデフォルト位置、つまり写真をクリックしたら最初に見える位置が閲覧する人の第一印象を左右しますので、そのときにちょっと広々と見えて好印象を与えることは重要でしょう。
逆に壁際に正面を向けてしまうと非常に圧迫感が出てしまうので注意しましょう。

2. 明るさの設定が重要 ー 設定を決めたら基本同じ設定で撮り続ける

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モデルルームなどの特別な物件の撮影は別として、通常の不動産物件の撮影の場合、明るさの設定を適切に行えば、オート撮影モードでも十分にきれいに撮ることができます。(リコーシータのオート撮影モードでの撮り方のコツ
オート撮影モードの場合はEVを-2.0〜+2.0の範囲で変えることで明るさを調整しますが、不動産物件の場合、+1.0程度でちょっと明るめに設定することをおすすめします。空室の場合は照明が十分に入っていないため、+1.0くらいが明るく、いい雰囲気に見えます。
ただし、日光がよく当たる部屋の場合は、もう少しEVを下げて、0.3−0.7くらいに設定した方が良い場合もありますし、ダウンライトなどもなく、とても暗い部屋の場合は+1.3くらいにした方が良い場合もあります。
明るくしすぎると良いというわけではなく、EVを+2.0とかにしてしまうと、白飛びで真っ白な部分が出てきたりしますし、いかにも明るい設定で撮影しているという感じになってしまうので注意しましょう。
また、一旦明るさの設定を決めたら、同じ物件内は基本的に同じ明るさの設定で撮り続けた方が自然に見えます。

3. オプション設定 ー 基本はノイズ低減、外が明るい場合はDR補正

リコーシータのオート撮影モードの場合、オプション設定の中で、①Off、②ノイズ低減、③DR補正、④HDR合成の4つの設定を選ぶことができます。
室内の撮影では、基本ノイズ低減を選ぶと、ノイズ(暗い部分のざらつき)が抑えられて、きれいに撮れると覚えておきましょう。
一方で、窓の外が明るい場合や、窓際での撮影ではDR補正を選択すると、窓からの景色などの白飛びを抑えることができます。
明暗の差が激しい場合はHDR合成を活用することもできますが、色合いが変わってしまいます。特に家具付きの物件など、色合いにも注意したい場合は、HDR合成を使うと、それまでにノイズ低減などで撮影してきた写真とテイストが変わってしまうので注意が必要です。

4. バルコニーや外観の撮影

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建物全体の雰囲気をより伝えるために、不動産物件の場合はバルコニーや外観を撮影することも多いと思いますが、屋外での撮影となるため、室内とは違う設定が必要になってきます。
基本的には屋外は明るいので、晴れている日であればEVはゼロ近辺、曇りの日でも+0.3-0.7で十分に明るく撮れます。また、日光がある場合には明るすぎて白飛びしやすくなるので、DR補正やHDR合成を活用しましょう。
屋外の場合はHDR合成を使っても、室内の写真とは環境が異なるため、色合いの違いはそれほど気にならないことが多いです。
以下のコンテンツはバルコニーでの撮影にDR補正を使った場合と、DR補正なしで撮影した写真を比較したものになります。

新しいタブで開く>

5. 撮影者が写らないよう注意

あたりまえのことではありますが、撮影者が写らないようにうまく隣の部屋や柱の陰などに隠れましょう。リモコン、チラシ、ファイルなどもなるべく片付けることも大事ですね。また、外観を撮影する場合には、隠れるのが難しい場合もありますが、その場合はHDR合成で歩きながらスマホでシャッターボタンを押すと、撮影者をうまくぼかすこともできます。
HDRぼかし
写真:HDR合成で撮影者をぼかした例

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は不動産物件の室内での撮影のコツをまとめてお伝えしましたが、いくつかのポイントを抑えれば、より魅力的に見える360度写真を撮影することができます。
ぜひ、競合物件を差別化できるような360度写真を撮影して、お客様にも良いVR体験をして頂きましょう!

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